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【ネイタル月×トランジット土星】月のトランジットを読む⑦【月の欠損対応】

もくじ

ネイタル月に対するトランジットのうち、今回は「ネイタル月×トランジット土星(N月×T土星)」について見ていきます。

多くの占星術家の方の本やブログをもとに一般的な解釈をまとめたうえで、「月の欠損」をふまえて新しい解釈を考えてみました。

ネイタル月×トランジット土星はどんな時期?

土星は制約・責任・規律・抑制をあらわし、試練や困難に耐える力をもたらします。

トランジットの土星がネイタルの月とアスペクトを作るときは、感情(月)に抑制力(土星)が強く結びつきやすいです。

一般的に、すべてのアスペクトにおいて悪く出ることが多いとされています。

精神的にも肉体的にも不調がでやすく、現実面では試練を感じることが多いでしょう。

「月の欠損」を踏まえて解釈しても大方は同じですが、「月光反転法」という視点を取り入れることで、よりハッキリとトランジット土星を捉えることができます。

この視点があるかないかで、とるべき行動がまったく違ってくるため、注意深く考察していきます。

ネイタル月とトランジット土星のコンジャンクション/合(0度)

一般的な解釈

ネイタル月とトランジットの土星が合(コンジャンクション)のときは、感情に重圧がのしかかります。

自分の意志とは関係なく、周囲の環境に押し流され、受動的に何かに適応せざるをえないかもしれません。

家庭や職場において重い責任を引き受けたり、期待に応えようとプレッシャーを感じることが増えるでしょう。

精神的には、孤独感や不安感が強まり、心が沈みがちになります。

健康面では神経が過敏になり、ストレスによる体調不良を引き起こしやすくなります。

ただし、この時期の試練は感情的な成熟を促し、のちに役立つ経験となるはず。

結婚や大きな人生の転換点を迎えることもあるため、大きな決断を求められることもあります。

月の欠損をふまえた解釈

ネイタル月とトランジット土星のコンジャンクションは、月が土星から抑制力を奪いやすいアスペクトです。

自己管理や忍耐といった土星のポジティブな力が発揮しにくくなり、計画通り進まなかったり、努力して築いてきたものが崩れてしまったりします。

一般解釈どおり、周囲の環境に押し流されてしまい、自分では抵抗できない状況になるかもしれません。

焦りや不安が大きくなるため、無意識のうちに過去の失敗や未解決の問題を思い出して、それに囚われやすくなるでしょう。

精神的に落ち込んで鬱っぽくなりがちです。メンタル・身体の健康問題にも注意が必要。

この苦しさは、月光反転法をつかったときに反転月と土星がオポジションになるからでもあります。

本当の自分と抑制力が対立するので、感情が悪い方向に流されて厳しく痛めつけられてしまいます。

この時期はあまり自分を律しようとせず、感情を癒すようにしましょう。気持ちを紙に書き出したり、瞑想したりすることで発散するのがおすすめです。

ネイタル月とトランジット土星のオポジション(180度)

一般的な解釈

ネイタル月とトランジット土星のオポジションは、心身ともに困難を感じやすい時期です。

精神的に強く圧迫され、身体の不調や免疫力が弱まってしまいがち。

人間関係や家庭において、かけがえのない何か(人・物・感情など)を失い、大きな喪失感を経験するかもしれません。

経済的なプレッシャーが増し、家族(特に女性)の健康問題が浮上するかもしれません。

さまざまな面で落胆することが多くなりますが、この経験は人生において重要な教訓を与えてくれます。

感情面で強くなれたり、自分をもっと理解できたりするので、長期的にみると深い学びを得られるでしょう。

月の欠損をふまえた解釈

ネイタル月とトランジット土星のオポジションは、土星が月から最も遠くにあるため、現実化する力が損なわれにくいアスペクトです。

土星の忍耐力・現実性が良い方向にはたらき、長期的なビジョンや実現可能な計画を立てられるでしょう。

感情的な衝動に駆られることなく、長期的な視点で物事を進めることができるようになります。

結婚など、人生の大きな転換点を迎える可能性もあります。

これは、月光反転法をつかったときに反転月と土星がコンジャンクションになるからです。

月のバイアスがかかったまま土星を使っていると、月と土星のオポジションによって試練を課せられます。

健康や感情面で苦しい事件が起こりやすい面もありますが、この厳しい状況に対処することで自分を鍛えあげることができます。

自分を律する力が増し、感情の波に飲まれることなく計画を現実にする力が身につくでしょう。

ネイタル月とトランジット土星のスクエア(90度)

一般的な解釈

ネイタル月とトランジット土星のスクエアは、心理的にとてもつらい時期です。

感情的なストレスや落ち込みを強く感じ、やる気やモチベーションが低下しがちです。

何かを達成しようとしても、思うように進まないことが多く、自己否定的な思考に陥りやすくなります。

しかし、この時期のつらい感情に向き合うことで、人間的に成熟でき深みが出るでしょう。

精神面での学びの機会だと捉えることで、今後同じ問題が出てきたときの免疫をつけることができます。

無駄な努力をやめ、慎重に計画を進めることで、徐々に安定を取り戻していくことができるでしょう。

月の欠損をふまえた解釈

ネイタル月とトランジット土星のスクエアは、欠損と抑制力がぶつかり合うアスペクトです。

不安な感情と現実的な制約の間で、葛藤を感じるかもしれません。

社会的な責任やプレッシャーを感じ、自分の感情を素直に表現することが難しくなりがち。

感情を内に秘めることがストレスにつながりやすく、精神的な負担から健康問題を起こす危険性もあります。

ちなみに、月光反転法を使ったとしても反転月と土星はスクエアのままです。

コンジャンクションのときと同じく、本当の自分と抑制力が葛藤し、行き場を失った感情によって苦しくなりがちです。

この時は、下手に行動してしまうとこれまで築いてきたものが崩れかねません。現実を変えようとするのではなく、自分の感情を整えるようにすべきです。

感情を表現する方法を見つけ、内面に向き合いましょう。家庭や親との関係が自分の癖にどう影響しているのかを考えてみると、何か発見があるかもしれません。

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みど

マドモアゼル・愛先生の月理論にもとづき「月の欠損」と「月光反転法」を中心に研究記事やサービスをお届けしています。

特に、月光反転法をホロスコープに表した▶︎「月光反転ホロスコープ」作成サービスを独自開発。

経歴

お茶大卒 > 企画職 > プログラマー > 占星術に沼る > 占星術研究家&フリーター


占星術が面白すぎて道を踏み外したかもしれません(笑)。1人でも多くの方が本当の自分を生きるお手伝いができればと思います!

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