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【月とトランジット】ネイタル月を惑星が通過するとき、月の欠損はどうなる?
もくじ
ネイタル月×他の惑星のトランジットについてのまとめページです。
マドモアゼル愛先生の「月の欠損」は、これまでの月解釈を大きく覆しました。月は決して良いものではなく、むしろ悪い結果ばかり引き起こすとのこと。
「月の欠損」を踏まえると、ネイタル月と他の惑星のトランジットもこれまでと解釈が変わるのでしょうか?
私なりに考察してみましたのでよろしければご覧ください。
トランジットの見方がわからない方は、こちら👇の記事をご覧くださいい。二重円の作り方なども解説しています。
月の欠損をふまえて月のトランジットをとらえなおす
月の欠損を考慮しなかったとしても、月のトランジットは厳しい傾向にあります。
とはいえ、これまでの月解釈をふまえたトランジットは、曖昧に語られていることが多いです。
月の良い面と悪い面がはっきりと区別されていないからかもしれません。
ここで、月の欠損をふまえると、より明確に月のトランジットをとらえることができます。
まず、月は他の惑星からエネルギーを奪う性質があります。
ネイタルの月を他の惑星が通過するとき、ネイタル月が持っている「欠損」「悪い癖」「不安な感情」「焦り」などが引き出されます。
そしてそのマイナスな感情や性質によって、他の惑星が持つ能力が発揮できなくなるでしょう。
月は基本的にベネフィック(吉星)ではなく、マレフィック(凶星)として働くと考えてください。
例えばネイタル月にトランジットの木星が通過する(0度になる)とき、
これまでの解釈では、心がやすらいでリラックスできるといったものが多いですが、
「月が木星の能力を奪う」と考えると、月の不安や欠損が拡大すると考えられます。(月の不安を楽観視し解決できるという側面もあります。)
このように、月の欠損をふまえると、月のトランジットはこれまでと違って、よりはっきりと捉えることができるでしょう。
月のトランジットには必ず「月光反転法」の視点をもつ
月の欠損の対処法として「月光反転法」というものがあります。
月光反転法とは、月星座の正反対の星座のようにふるまうことです。月の反転星座は本当のあなたであり、あまり努力しなくても自然と使える能力です。
当サイトでは、この月光反転法をさらにホロスコープで表現することを提案しています(月光反転ホロスコープ)。
POINT月光反転ホロスコープとは、ホロスコープのなかで月のみを180度反転させたものです。このホロスコープを眺め、意識することで本当のあなたの能力が全開になります。
例えば次の図の場合、通常のホロスコープだと月と金星は合ですが(左図)、月を180度反転させると金星とオポジションになります(右図)。
また、月光反転後の月のことを「反転月」とよんでいます。
月のトランジットをみる場合、ネイタルの「反転月」もかならずチェックします。
「反転月」はポジティブなエネルギーを与え、他の惑星の力を引き出すベネフィックのイメージです。
例えばネイタル反転月にトランジットの木星が通過するとき、
(つまりネイタルの月と木星は180度のとき、)
これまでの解釈では、メンタルや身体でやりすぎに注意すべきときだという解釈が多いですが、
月光反転の視点からみると、新しい気づきが得られて本当の自分の能力が開花し、発展する可能性があると読むことができます。(変化を強いられるので、他の解釈と同じように痛みをともなう面はあると思います)
月のトランジットを考えるときは、月光反転を意識すると新しい可能性を知ることができるでしょう。
【種類別】ネイタル月に対するトランジットのアスペクト
ネイタル月と他の惑星のトランジットについて、アスペクトを種類別に解説します。
ネイタル月と他の惑星のトランジットが0度(コンジャンクション / 合)
ネイタル月とトランジットの惑星がコンジャンクションするときは通常、感情が高まり通過する惑星のエネルギーを高めると考えられています。
例えば、トランジットの太陽とのコンジャンクションでは、感情と目的意識が一致し、自信を持って行動できる時期とされます。
しかし、月の欠損を踏まえると、よりネガティブな解釈になります。
月は他の惑星からエネルギーを奪うため、惑星は力を発揮しにくくなるからです。
トランジットの太陽とのコンジャンクションでは、生きる活力や自信がなくなってしまい、何かに従うことでしか生きられないという不安に襲われやすくなります。
こうした間違った衝動を起こしやすくなるので、注意が必要なアスペクトです。
焦って下手に行動するよりも、内面と向き合い静かに受け止めましょう。
ネイタル月と他の惑星のトランジットが180度(オポジション)
ネイタル月とトランジットの惑星がオポジションのときは通常、内面の葛藤や対立が起きやすいときとされています。
例えば、トランジットの土星とのオポジションでは、感情が抑圧されて制限を感じることが多く、内面的に苦しい状況が続くかもしれません。
しかし月の欠損をふまえると、希望が持てるアスペクトになります。惑星が月から最も離れているためエネルギーが奪われにくく、ポジティブにはたらくでしょう。
月の不安や焦りに引っ張られることなく、惑星のエネルギーを積極的に活かすことができます。
もしくは表面的には痛みを伴ったとしても、人生を好転させる糸口になる可能性が高いです。
例えば、トランジットの土星の場合、表面的には苦しさを感じたとしても、感情に支配されずに、冷静に物事を判断しやすいため、着実に対処できるでしょう。自己鍛錬や計画性が増し、長期的な成功への基盤となります。
また、「月光反転法」が最も実践しやすい時期ともいえます。これまでの方法にとらわれることなく自分を見つめれば、本当の自分の可能性に気がつけるでしょう。
ネイタル月と他の惑星のトランジットが90度(スクエア )
ネイタル月とトランジットの惑星がスクエアのときは通常、緊張や葛藤が生じるアスペクトです。
月が象徴する感情や本能的な反応と、トランジットの惑星のエネルギーが衝突し、内面的な不安やストレスが高まることがあります。
例えば、トランジットの天王星とのスクエアでは、突然の感情の変化や予想外の出来事が起こりやすく、感情的に不安定になりやすいでしょう。
月の欠損を踏まえてもこのマイナスな影響は変わりません。
月の欠損に気づき、反転月のエネルギーに焦点を当てることが重要です。
スクエアの場合もコンジャンクションと同じく、やみくもに行動することはおすすめできません。
とはいえ、月光反転の意識を持てば、相手の惑星の本質に気がつき本当の自分を生かすきっかけとなるでしょう。
天王星とのスクエアでは、葛藤のなかで変化を受け入れることで、新たな視点や創造的な解決策を見つけるきっかけになるでしょう。
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管理人
マドモアゼル・愛先生の月理論にもとづき「月の欠損」と「月光反転法」を中心に研究記事やサービスをお届けしています。
特に、月光反転法をホロスコープに表した▶︎「月光反転ホロスコープ」作成サービスを独自開発。
経歴
お茶大卒 > 企画職 > プログラマー > 占星術に沼る > 占星術研究家&フリーター
占星術が面白すぎて道を踏み外したかもしれません(笑)。1人でも多くの方が本当の自分を生きるお手伝いができればと思います!