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【ネイタル月×トランジット海王星】月のトランジットを読む⑨【月の欠損対応】
もくじ
ネイタル月に対するトランジットのうち、今回は「ネイタル月×トランジット海王星(N月×T海王星)」について見ていきます。
多くの占星術家の方の本やブログをもとに一般的な解釈をまとめたうえで、「月の欠損」をふまえて新しい解釈を考えてみました。
ネイタル月×トランジット海王星はどんな時期?
海王星は霊性・想像力・共感性・芸術性などを担います。
トランジットの海王星がネイタルの月とアスペクトを作るときは、感情(月)に霊性(海王星)が強く結びつきやすいです。
- 合のときは、自分の感情について深い気づきが得られる
- オポジションやスクエアのときは、感情が乱れやすく健康問題も起きやすい
と解釈されています。
しかし「月の欠損」をふまえると逆の解釈になります。
月は海王星からエネルギーを奪うため、霊性がうまく発揮できなくなり感情が不安定になりやすいでしょう。
一方、月光反転法によって月を180度させると、ポジティブなエネルギーを海王星に与えることができます。
そのため、オポジションのときは霊性が目醒めやすく、内面の気づきが得られ、芸術的な力も発揮しやすいでしょう。
ネイタル月とトランジット海王星のコンジャンクション/合(0度)
一般的な解釈
ネイタル月とトランジットの海王星が合(コンジャンクション)は、自分自身に対して深い洞察を得やすいときです。
普段は意識していなかった感情や欲望の強さに気づき、戸惑うことがあります。
自己嫌悪に陥ることもありますが、この気づきによって自分を抑え、理想の自分を目指すことができるでしょう。
より創造的になり、他人に対しても成長した自分を表現することができるようになるのです。
その過程で現実から目を背けないように注意が必要です。
月の欠損をふまえた解釈
ネイタル月とトランジット海王星のコンジャンクションは、月が海王星から霊性を奪いやすいアスペクトです。
不安な気持ちから現実から逃避し、理想や夢の世界に浸りやすくなります。
無意識に「こうありたい」という理想や幻想を追いかけますが、現実の自分とはかけ離れていることが多いです。自己憐憫に陥りやすい時期となるでしょう。
他者とのつながりや共感を求めすぎて依存したり、他者の感情に同調しすぎて自分の感情が分からなったりしそうです。
この苦しさは、月光反転法をつかったときに反転月と海王星がオポジションになるからでもあります。
本当の自分と海王星のパワーが対立するので、他者や世界との一体感が感じられず悪い結果になりやすいのです。
この時期は不安を他者と共有しようとするのではなく、なるべく自分一人で向き合ってみた方が良いでしょう。
ネイタル月とトランジット海王星のオポジション(180度)
一般的な解釈
ネイタル月とトランジット海王星のオポジションは、外見では冷静に見えますが、内面では複雑な思いで葛藤しやすいときです。
この矛盾によって現実世界で問題やトラブルが起きやすくなります。特に、メンタルや身体の健康には注意が必要。
心のなかのモヤモヤを無視していると、さらに人間関係でのトラブルや実生活での問題を引き起こします。
この時期は自分をみつめ、現実をありのままに受け入れることが大切です。
信頼できる人に感情を吐き出し、モヤモヤした気持ちを言語化することで、トラブルを避けることができます。
月の欠損をふまえた解釈
ネイタル月とトランジット海王星のオポジションは、海王星が月から最も遠くにあるため、霊性が損なわれにくいアスペクトです。
これまで無意識に求めていた安心感や理想の姿が、幻想だったことに気づくでしょう。
月は外側の安心感を求めてしまいがちですが、海王星のサポートが入ることで、それらは実体のないものだと気づきます。本当の安心感は外部ではなく自分の内面から生まれるのだと。
これは、月光反転法をつかったときに反転月と海王星がコンジャンクションになるからです。
本当の自分のエネルギーが、海王星の良い面を引き出すのです。
自分を見つめ直すことで、過去の傷が癒され、より深いレベルでの安心感を得られるようになるでしょう。
他者に対しても、共感や無条件の愛を示せるようになります。それは自己犠牲でも偽りでもない、純粋な愛です。
感情がよりクリアになるので、海王星の持つ感受性や芸術性も発揮されやすくなるはずです。
ネイタル月とトランジット海王星のスクエア(90度)
一般的な解釈
ネイタル月とトランジット海王星のスクエアは、オポジションと同じく、表面上は安定しているように見えて、心のなかは不安定になりやすいときです。
精神面・健康面で不調がでやすいので、無理せずストレスをためないようにしましょう。
仕事や対人関係においても、内面の不安や心配が実際の問題として表れがち。
自分の感情をよく分析し、悪い影響が現実生活に出ないように注意しましょう。
月の欠損をふまえた解釈
ネイタル月とトランジット海王星のスクエアは、欠損と霊性がぶつかり合うアスペクトです。
心のなかで現実と理想がぶつかり合って混乱します。表面上は安定しているように見えるかもしれませんが、常に心がざわついています。
このストレスと海王星の狂気が結びついて、精神的な不調にもつながるかもしれません。アルコールや薬などに注意してください。
ちなみに、月光反転法を使ったとしても反転月と海王星がスクエアのままです。
コンジャンクションのときと同じく、本当の自分と霊性が噛み合わず、現実世界に適応できにくくなり不安も増幅します。
感情の波に飲まれそうになった時、自分を落ち着つける方法を持っておくとよいでしょう。瞑想やヨガ、リラックスできる趣味などを意識的に取り入れると良いでしょう。
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管理人
マドモアゼル・愛先生の月理論にもとづき「月の欠損」と「月光反転法」を中心に研究記事やサービスをお届けしています。
特に、月光反転法をホロスコープに表した▶︎「月光反転ホロスコープ」作成サービスを独自開発。
経歴
お茶大卒 > 企画職 > プログラマー > 占星術に沼る > 占星術研究家&フリーター
占星術が面白すぎて道を踏み外したかもしれません(笑)。1人でも多くの方が本当の自分を生きるお手伝いができればと思います!