【ネイタル月×トランジット月】月のトランジットを読む②【月の欠損対応】

ネイタル月に対するトランジットのうち、今回は「ネイタル月×トランジット月（N月×T月）」について見ていきます。

月のトランジットは定説がなく、占星術の教科書でもほとんど言及されていません。

しかし【占星術師haloさん】は、独自の研究によりトランジット月の説を打ち出されました。この説は月の欠損を踏まえており、ご自身でも実証済みとのことです。今回はhaloさんの説をもとに月のトランジットを見ていきます。

ネイタル月×トランジット月はどんな時期？

月は感情・安心感・防衛心などを表します。

トランジットの月がネイタルの月とアスペクトを作るときは、日々の感情（月）の動きに強く影響します。

「月の欠損」をふまえると、合やスクエアときは不安な感情や劣等感を刺激され、メンタルが揺れ動きます。

一方、月光反転法によって月を180度させると、月をポジティブなエネルギーに変えることができます。

月による間違いに気付けたり、本当の自分を思い出すきっかけになるでしょう。

月は約27.3日で12星座を1周するため、その間に4回このアスペクトがあります。この感情の揺れ動きに気づかないと、月の幻想にとらわれてしまいます。

この周期を知っておくだけで、人生の失敗をぐっと減らすことができます。

ネイタル月とトランジット月のコンジャンクション／合（0度）

ネイタル月とトランジット月のコンジャンクションは「ルナリターン」とよばれます。

haloさんはこの日のことを「超危険日」と表現されています。

感情が揺れ動き、不安が増幅されやすいときです。無意識にあった劣等感が浮き彫りになり、自己肯定感が下がります。

安心感を求めて、衝動的に間違った判断を下しやすくなるでしょう。

夢の中では、過去の後悔や叶わなかった願望がテーマとなることが多く、自分自身や自分の環境に対する不満がさらに助長されます。

そんな自分を変えたくて、新しい目標や行動を思いつくかもしれませんが、的はずれで失敗に終わることが多いです。

衝動買いや不用品の処分なども、結局は後悔することになりそう。

コミュニケーションでも、他者のちょっとした一言を悪く受け取ってしまい、防衛心から逆に相手を傷つけることになってしまうかもしれません。

これは、月光反転法をつかったときに反転月とトランジット月がオポジションになるからでもあります。

本当の自分と幻想のエネルギーが対立するので「こんなんじゃ生きていけない」という意識を高めます。

この日は、重大な決断をせず、買い物も別の日に改めて検討するようにしましょう。

▶︎（haloさん研究記事）【月の欠損】2.超危険日　ルナリターン

ネイタル月とトランジット月のオポジション（180度）

気づきが得られる重要な日です。haloさんは、この日のことを「呪いが解除される日」と表現されています。

この日は、心の中でずっとモヤモヤしていたことがクリアになり、これまで見えていなかった「真実」に触れられるでしょう。

しかし、この「気づき」は穏やかなものとは限りません。隠れていた問題が表面化し、動揺してしまうかもしれません。

人間関係の見直しを迫られたり、健康の問題が発覚したりすることもあります。この日トラブルが起きた場合、その相手とは距離を取るべきというサイン。つらいかもしれませんが、この日の直感や気づきは、正しいことが多いです。

これは、月光反転法をつかったときに反転月とトランジット月がコンジャンクションになるからです。

欠損と幻想のエネルギーが正反対にあるため間違いに気がつきやすなり、それによって本当の自分に気が付けるのでしょう。

ただし、このときの気づきは次の月トランジットのときに忘れやすいので、日記やメモなどで残しておいた方がよいそうです。

このトランジットは一見つらいこともありますが、しっかりキャッチすることで大きな成長につながります。

▶︎（haloさん研究記事）【月の欠損】4.呪いが解除される日

ネイタル月とトランジット月のスクエア（90度）

haloさんはネイタル月とトランジット月のスクエアのことを「危険日」と表現されています。

心の奥底の劣等感やモヤモヤが湧き上がり、精神的に不安定です。些細なことで落ち込んだりイライラしたりしがちです。

感情に突き動かされて衝動的な行動に出ることもあり、物欲が盛り上がりやすいでしょう。しかし後から「こんなの必要なかった」と後悔するものばかりです。

この日に出会った人は要注意。大切な人とも深い話をしないほうがよいかもしれません。感情が高ぶっているので、相手に誤解されたり不快な思いをさせるリスクがあります。

ちなみに、月光反転法を使ったとしても反転月とトランジット月がスクエアのままです。

本当の自分と幻想の力がギクシャクしてしまい、自分を保てなくなるのです。

不安から下手に行動すると、大切なものを失ったり、後々まで爪痕を残すような問題が起こったりします。なるべく心の整理に時間を使い、この日が過ぎ去るのを待ちましょう。

▶︎（haloさん研究記事）【月の欠損】3.危険日　90度、270度