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【ネイタル月×トランジット火星】月のトランジットを読む⑤【月の欠損対応】
もくじ
ネイタル月に対するトランジットのうち、今回は「ネイタル月×トランジット火星(N月×T火星)」について見ていきます。
多くの占星術家の方の本やブログをもとに一般的な解釈をまとめたうえで、「月の欠損」をふまえて新しい解釈を考えてみました。
ネイタル月×トランジット火星はどんな時期?
火星は行動力・情熱・攻撃性・エネルギーなどを担います。
トランジットの火星がネイタルの月とアスペクトを作るときは、感情(月)に行動力(火星)が刺激し合います。
一般的には、
- 合のときは火星の外交性がアップする
- オポジション・スクエアのときは火星が裏目に出てトラブルを起こす
と言われています。
しかし「月の欠損」をふまえると、
月は火星からエネルギーを奪うため、合やスクエアのときは、火星が悪くはたらきやすくなるでしょう。
一方、月光反転法によって月を180度させると、月の邪魔が入りにくくなるため、オポジションのときは火星がプラスにはたらきやすくなるでしょう。
ネイタル月とトランジット火星のコンジャンクション/合(0度)
一般的な解釈
ネイタル月とトランジットの火星が合(コンジャンクション)のときは、感情と行動が一体化し、内面に秘めていた感情や意欲が一気に表出します。
普段から考えていた計画を実行に移す良いタイミングです。チャレンジ精神や行動力が増すため、エネルギッシュに取り組めます。
自分の感情に正直になり、積極的に行動することで成果が出るでしょう。
一方で、焦りやイライラも出やすく、せっかちになりがちです。過度な自信から衝動的に動くとトラブルを招く可能性があります。
月の欠損をふまえた解釈
ネイタル月とトランジット火星のコンジャンクションは、月が火星のエネルギーを奪いやすい時期です。
神経が過敏に反応しやすく、焦りや不安によって攻撃的な言動が出やすくなります。
感情が抑えられずに急に爆発したり、日頃溜め込んでいることが口から出てしまったりするかもしれません。
競争心が高まりすぎて、無理に他者と争ったり、自分のペースを乱されたりしがちです。
そのため、対人関係でトラブルが起きる危険性があります。
この苦しさは、月光反転法をつかったときに反転月と火星がオポジションになるからでもあります。
本当の自分と行動力がかみ合わないので、感情のコントロールがとても難しいのです。
このときの怒りは、幼少期の母との関係性に原因があることも多く、トラブルに発展することで人生で忘れられない事件になるでしょう。
焦って行動しないように、身体と心を休めるように心がけましょう。
ネイタル月とトランジット火星のオポジション(180度)
一般的な解釈
ネイタル月とトランジット火星のオポジションは、感情的に不安定になりやすい時期です。
疲労やストレスが溜まりやすく、体調を崩したり対人トラブルを起こす可能性があります。
衝突や争い、意見の違いや感情のぶつかり合いが激しくなりやすいため、冷静な対応を心がけましょう。
イライラや身体の疲れを溜めないように、休息をしっかり取ることが大切です。
月の欠損をふまえた解釈
ネイタル月とトランジット火星のオポジションは、火星が月から最も遠くにあるため、行動力が損なわれにくいアスペクトです。
不安や焦りなどの感情に振り回されずに行動できるため、自信を持って物事に取り組むことができるでしょう。
エネルギッシュで積極的に行動でき、自分の主張を迷いなくはっきり伝えやすいときです。
もしかすると、いつも心に押し込めていることをつい言ってしまうかもしれませんが、正直に自分を表現したことで「なぜこのようなことを言ったのか」を振り返り、自分をもっと知ることができます。
これは、月光反転法をつかったときに反転月と火星がコンジャンクションになるからです。
月のバイアスがかかったまま火星を使っていると、月と火星のオポジションによってトラブルになります。
そのトラブルが対人関係(特に母親)だった場合は関係性を見直すきっかけになり、身体の不調だった場合は生活習慣や仕事の仕方を振り返ることができます。
事件自体は心や身体にチクリと刺さることでしょうが、これまで自分を偽っていた人にとっては軌道修正できるよい機会です。
ネイタル月とトランジット火星のスクエア(90度)
一般的な解釈
ネイタル月とトランジット火星のスクエアは、感情と行動力がぶつかり合い、情緒が不安定になりやすいときです。
月が安心感を求める一方で、火星は衝動的に行動したがるため内面での葛藤が強まります。
頭に血がのぼりやすく、人間関係や日常生活でストレスを溜めたりトラブルを起こしたりしやすいでしょう。
焦りや衝動的な判断がミスにつながりやすいので、理性的で冷静に判断するようにしましょう。
月の欠損をふまえた解釈
ネイタル月とトランジット火星のスクエアは、欠損と行動力がぶつかり合うアスペクトです。
自己否定や失敗への恐怖が強くなり、思うように行動できません。
反対に攻撃性やイライラが増し、トラブルや対立が起こりやすくなります。衝動的な行動に出てしまったりしやすいときです。
ちなみに、月光反転法を使ったとしても反転月と火星がスクエアのままです。
コンジャンクションのときと同じく、本当の自分と行動がギクシャクしてしまい、自己表現・新しい挑戦・リーダーシップ・スポーツでは良い結果が出ません。
この時期は、焦りや怒りの感情に流されず、落ち着いて状況を見極めることが大切です。
冷静な判断のもとで行動し、時期を改めることも検討しましょう。
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管理人
マドモアゼル・愛先生の月理論にもとづき「月の欠損」と「月光反転法」を中心に研究記事やサービスをお届けしています。
特に、月光反転法をホロスコープに表した▶︎「月光反転ホロスコープ」作成サービスを独自開発。
経歴
お茶大卒 > 企画職 > プログラマー > 占星術に沼る > 占星術研究家&フリーター
占星術が面白すぎて道を踏み外したかもしれません(笑)。1人でも多くの方が本当の自分を生きるお手伝いができればと思います!