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【月と金星】月のアスペクトを読む③【月の欠損対応】
もくじ
月のアスペクトのうち、今回は「月と金星」について見ていきます。
多くの占星術家の方の本やブログをもとに一般的な解釈をまとめたうえで、「月の欠損」をふまえて新しい解釈を考えてみました。
月と金星のアスペクト
金星は愛情・美や楽しみの追求・他者との調和などを担います。
月と金星のアスペクトは一般的に、感情(月)と愛情(金星)が結びつき、他者との関係や美的な追求によって、より深い安心感が得られるとされます。
しかし、月の欠損をふまえると、月は金星からエネルギーを奪うはたらきをします。
表面的な安心感や、単に人に嫌われたくないという不安から行動してしまう可能性があるため、愛情表現が過剰になったり、依存的な態度に陥ることがあります。
一方で、月光反転法を使うと、金星にポジティブなエネルギーを与えることができます。
月の反転星座を意識することで、自分を大切にできるようになり、他者への愛情表現も本質的になるでしょう。
POINTここからは、当サイトが提案している「月光反転ホロスコープ」を使って説明します。初めてご覧いただく方はこちらをご覧ください🙏
月と金星のコンジャンクション/合(0度)
一般的な解釈
月と金星の合(コンジャンクション)は、感情(月)と美意識(金星)が調和します。
このアスペクトを持つ人は、優雅で洗練され、愛情深くて親しみやすい印象があります。人間関係においては、柔軟で気配りができる反面、繊細で傷つきやすい一面もあります。
愛情や美を求める気持ちが強く、快適な生活や美的な体験を重んじる傾向があります。
母親から深い愛情を受けて育った影響で、恋愛の場面でも温かみをもって相手に接します。
周囲からの愛情や好意を受けやすく、年齢や性別を問わず親しまれますが、自己肯定感が他者の評価に左右されやすい場合もあります。
月の欠損をふまえた解釈
月と金星のコンジャンクションは、月が金星から愛や美の感性を奪いやすい配置です。
他者に認められたい、愛されたいという自分の欲求ばかりが強くなり、人間関係がうまくいきづらいです。表面的な愛情表現・美的表現に終始しやすくなります。
ここで月光反転法を使い、月の反対星座を意識してみます。金星と反転月はオポジションの関係になります。
オポジションは苦しい配置ですが、この対立を乗り越える過程で金星の本質が磨かれます。
愛されることや美しさに執着せず、真の愛情表現ができるようになるはずです。見かけだけでなく内面の美しさを追求することで、より深い魅力を発揮できるでしょう。
月と金星のオポジション(180度)
一般的な解釈
月と金星のオポジションは、感情(月)と愛情(金星)の間に緊張が生まれやすい配置です。
人気はあるのですが、愛されたい欲求が強く、他者の期待に応えるために自己犠牲的にふるまってしまうことがあります。
愛情に対する不安感や不足感があり、常に相手の愛情を確認したい気持ちが強くなりがちです。逆にこの葛藤を避けるために、感情を抑え込んでしまって苦しむこともあります。
また、幼少期の家庭環境や母親の影響を強く受けやすい面もあります。過干渉な母親の元で育った場合、独立心が育ちにくく、他者に依存しやすくなることもあります。
月の欠損をふまえた解釈
月と金星のオポジションは、金星が月から最も遠くにあるため、愛や美の感性が損なわれにくい配置です。
他者によって自分の不安を埋めるのではなく、自分の価値や魅力を伸ばすことで自信をつけられる人です。
これは、月光反転法を使うことで金星と反転月がコンジャンクションになるためです。
反転月が金星のはたらきをサポートし、愛や美の感性にポジティブなエネルギーを与えます。
表面的な安心感や愛されたいという焦りから解放され、心からの愛情表現ができます。健全な自己肯定感が保たれ、自然体で人間関係を築くことができるでしょう。
月と金星のスクエア(90度)
一般的な解釈
月と金星のスクエアは、感情(月)と愛情(金星)に葛藤をかかえる配置です。
このアスペクトの持つ人は、自分が愛されていないと感じたり、自己評価が低かったりすることがあり、恋愛や人間関係に対して恐れや不安を抱きやすいです。
幼少期に母親から十分な愛情を受けられなかった、もしくは過保護だった場合、他者からの評価を必要以上に気にしてしまうかもしれません。
愛情を素直に表現することが苦手で、相手に尽くしすぎてしまうこともありますが、期待通りにいかない場合には罪悪感や自己嫌悪に陥りやすいでしょう。
月の欠損をふまえた解釈
月と金星のスクエアは、欠損と愛や美の感性がぶつかり合うアスペクトです。
月が金星の衝動を邪魔するので、愛情表現や人間関係において強い葛藤が生じやすくなります。心が不安定になり、他者からの愛や承認を求めてすぎてしまうことがあります。
しかし、この葛藤は月の欠損に気づくきっかけとなり、大きく成長チャンスでもあります。
月光反転法で月の反転星座を意識しても、スクエアの関係なので葛藤は続きます。
しかし、反転星座の視点を取り入れ、ていねいに向き合っていくことで本当の愛情や美的感覚を磨くことができます。そうすれば自己の魅力を自然に表現することができるようになるはずです。
月と金星のトライン(120度)
一般的な解釈
月と金星のトラインは、感情(月)と愛情(金星)が自然に調和するアスペクトです。
このアスペクトを持つ人は、心が穏やかで愛情深く人間関係はスムーズです。
美的感覚が優れ、芸術や美に対する感受性が高いことが多く、インテリアやファッション、アートなどで才能を発揮しやすいでしょう。
家族や恋人に対しても愛情深く、温かい家庭環境を作ることができます。争いは嫌いで、基本的には受け身で他者の意見を尊重する平和主義者でもあります。
月の欠損をふまえた解釈
月と金星のトラインは、欠損と愛や美の感性がスムーズに調和するアスペクトです。
人間関係や美的なことで失敗しにくいですが、そのぶん欠損に気がつきにくい可能性が。
表面的には上手くいっているように見えても、不安や焦りが隠れていることがあります。金星の本質的な力が発揮できないまま、同じパターンを繰り返してしまうかもしれません。
月光反転法で月の反転星座を意識すると、反転月と金星がセクスタイルの関係になります。これは、違う性質を持つ二つのエネルギーが補完し合う形。
月の反転星座の視点から意識的に努力することで、深い愛情や自分の本質的な魅力を引き出すことができます。
月と金星のセクスタイル(60度)
一般的な解釈
月と金星のセクスタイルは、感情(月)と愛情(金星)が互いに良い影響を与え合う配置です。
このアスペクトを持つ人は、社交的で愛されやすく、他者とのコミュニケーションもスムーズです。
相手の気持ちに敏感で共感力が高いため、友人や家族から信頼されることが多いでしょう。
美的感覚や創造力に優れ、アートやデザインの分野で才能を発揮することもあります。
基本的には受け身ではありますが、他者の意見だけでなく自分の意見とのバランスを考えて積極的にアプローチできます。
月の欠損をふまえた解釈
月と金星のセクスタイルは、欠損と愛や美の感性が調和しやすいアスペクトです。
愛や美の体験のなかでの失敗が少ないので欠損に気づきにくいですが、トラインほどの危険はないでしょう。
月光反転法を使うと、反転月と金星はトラインの関係になります。
月の反転星座を意識することで、より自然な形で金星のパワーが発揮できます。心が安定するだけでなく、人間関係・愛情関係・美に関することで人生の喜びを享受し続けられるでしょう。
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管理人
マドモアゼル・愛先生の月理論にもとづき「月の欠損」と「月光反転法」を中心に研究記事やサービスをお届けしています。
特に、月光反転法をホロスコープに表した▶︎「月光反転ホロスコープ」作成サービスを独自開発。
経歴
お茶大卒 > 企画職 > プログラマー > 占星術に沼る > 占星術研究家&フリーター
占星術が面白すぎて道を踏み外したかもしれません(笑)。1人でも多くの方が本当の自分を生きるお手伝いができればと思います!