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【月と冥王星】月のアスペクトを読む⑨【月の欠損対応】
もくじ
月のアスペクトのうち、今回は「月と冥王星」について見ていきます。
多くの占星術家の方の本やブログをもとに一般的な解釈をまとめたうえで、「月の欠損」をふまえて新しい解釈を考えてみました。
月と冥王星のアスペクト
冥王星は破壊・再生・権力・深層心理などをあらわし、物事の核心に迫ったり変化を促したりします。
月と冥王星のアスペクトは一般的に、感情(月)と再生力(冥王星)が結びつき、深い感情の揺れ動きを強く感じたり、感情や家庭生活において劇的な体験を通じた成長を経験しやすいとされます。
しかし、月の欠損をふまえると、月は冥王星からエネルギーを奪うはたらきをします。
自分を特別視するあまり、他者との関わりや社会とのつながりを避けてしまうようになります。集団の中で孤立し、自分の力を十分に発揮できなくなるかもしれません。
一方で、月光反転法を使うと、冥王星にポジティブなエネルギーを与えることができます。
月の反転星座を意識することで心が安定するため、落ち着いて内面を見つめることができます。集団から孤立することなく、他者と深くつながるなかで、自分の存在を意味づけられるでしょう。
POINTここからは、当サイトが提案している「月光反転ホロスコープ」を使って説明します。初めてご覧いただく方はこちらをご覧ください🙏
月と冥王星のコンジャンクション/合(0度)
一般的な解釈
月と冥王星の合(コンジャンクション)は、感情(月)と再生力(冥王星)が互いに強め合うアスペクトです。
このアスペクトを持つ人は、無意識に抑え込んだ感情が突然爆発することがあり、極端な感情表現をする傾向があります。
自分の内面に強い興味を持ち、心理面の探究をしたり深い感情と向き合ったりして、人生を通じて自己変容し続けようとします。
感情の起伏が激しすぎて、ときに人間関係でトラブルを引き起こすこともありますが、逆に周囲を惹きつけるカリスマ性も持ち合わせています。
月の欠損をふまえた解釈
月と冥王星のコンジャンクションは、月が冥王星から再生力を奪いやすい配置です。
月の不安定な感情に引っ張られることで、コントロール不能なほどに感情表現が激しくなることがあります。幼少期の記憶やトラウマが顕在化しやすく、心の奥底に潜んでいた不安や恐れが表に出てきます。
ここで月光反転法を使い、月の反対星座を意識してみます。冥王星は反転月とオポジションの関係になります。
この対立によって葛藤や不安を感じるかもしれませんが、そのプロセスを通して自己変革を遂げ、冥王星の力を存分に引き出すことができます。
痛みを乗り越えながら、内面と深く向き合うことで、自分の潜在的な力を発揮できるようになるでしょう。
月と冥王星のオポジション(180度)
一般的な解釈
月と冥王星のオポジションは、感情(月)と再生力(冥王星)が対立し葛藤しやすい配置です。
このアスペクトを持つ人は、心の奥底にある嫉妬や不安、恐れといった暗い感情を受け入れるのが難しく、それを否定して抑え込みがちです。
自尊心や虚栄心が強く、他人を支配下に置きたいという欲求があります。侮辱されると激昂してしまうかもしれません。
他者に対する不信感が強く、心を開くのに時間がかかることが多いです。
人間関係が破綻しやすく、親や血縁関係にある相手とも絶縁状態になることがあります。
月の欠損をふまえた解釈
月と冥王星のオポジションは、冥王星が月から最も遠くにあるため、再生力が損なわれにくいアスペクトです。
本当の自分を生かし、内面の深い部分に向き合うことで、過去のトラウマを癒し、潜在的な力を発揮しやすいでしょう。
これは、月光反転法によって月の反対星座を意識すると、冥王星と反転月がコンジャンクションになるためです。
反転月が冥王星に働きかけることで、ポジティブで強いエネルギーが引き出せます。内面の深い探究を通して破壊と再生の力をうまく引き出し、これまでの自分を一新できるでしょう。
月と冥王星のスクエア(90度)
一般的な解釈
月と冥王星のスクエアは、感情(月)と再生力(冥王星)が葛藤しやすいアスペクトです。
このアスペクトを持つ人は、幼少期に感情を表に出すことができなかった経験や、他者に秘密を握られることへの恐れから、自分を表現したり誰かと感情を共有したりすることができないかもしれません。
他者との深い愛や結びつきを求める一方で、相手から拒絶される恐怖もあり、結果的に心を閉ざしてしまうことがあります。
月の欠損をふまえた解釈
月と冥王星のスクエアは、欠損と再生力がぶつかり合うアスペクトです。
月が冥王星のはたらきを邪魔するので、過去のトラウマや未解決の感情によって、対人関係のトラブルや内面の葛藤が起こりやすいです。
しかし、この葛藤に向き合うなかで月の欠損に気づきやすいです。自分の心の深いところにある感情にアクセスすることで、大きな成長を遂げることができます。
月光反転法で月の反転星座を意識しても、スクエアの関係はそのまま変わりません。
しかし、反転星座の視点からアプローチすることで、内面と向き合いながら、精神的な強さを身につけることができます。未解決の感情やトラウマとていねいに向き合うことで、大きな成果が得られるでしょう。
月と冥王星のトライン(120度)
一般的な解釈
月と冥王星のトラインは、感情(月)と再生力(冥王星)が無理なく連携しあう配置です。
このアスペクトを持つ人は、感情表現に深みがあり洞察力も豊かです。
自己探求によって自分の感情や無意識の問題を解決する力があり、過去のトラウマや心理的な傷も克服できるでしょう。
他者に対しても共感的で、相手の感情や深い部分に寄り添うことができるため、カウンセリングやヒーリングなどの分野でも活躍できるでしょう。
人生の中で自然なかたちで自分を変容させ、困難な状況にも柔軟に対応することができるでしょう。
月の欠損をふまえた解釈
月と冥王星のトラインは、欠損と再生力がスムーズに調和するアスペクトです。
自分の感情への洞察力や他者に対する共感力が高く、感情表現が激しくなりすぎることはあまりないでしょう。
しかし、月の欠損には気づきにくく、気づかないうちに内面の問題が予想以上に大きくなってしまう危険もあります。もしくは深い感情に気づくことができず、自己変容も中途半端に終わるかもしれません。
月光反転法で月の反転星座を意識すると、反転月と冥王星はセクスタイルになります。
セクスタイルは、2つの惑星が補完し合う関係で、少し努力することで冥王星の力をうまく活用できます。
反転月の視点を持つことで、人間性に深みが増して、洞察力がさらに高まります。冥王星のエネルギーが発揮されて、本当の自己理解につながるでしょう。
月と冥王星のセクスタイル(60度)
一般的な解釈
月と冥王星のセクスタイルは、感情(月)と再生力(冥王星)のエネルギーが穏やかに調和するアスペクトです。
このアスペクトを持つ人は、心理的な問題や困難に柔軟に対応し、適度に自己改革することで成長できるでしょう。
他者との関係においても、相手と深く共感し合うことで信頼関係を築くことができます。
トラインほどの強さはないものの、そのぶん過剰に自分や他人をコントロールすることはなく、穏やかで調和的な変容を体験するでしょう。
月の欠損をふまえた解釈
月と冥王星のセクスタイルは、欠損と再生力が調和しやすいアスペクトです。
このアスペクトを持つ人は、深い洞察力や再生力が比較的スムーズに発揮されますが、月の欠損に気がつきにくいことが難点。
トラインほどの危険はありませんが、間違った冥王星の使い方をして成長が止まってしまうこともあります。
月光反転法を使うと、反転月と冥王星はトラインの関係になります。反転月の視点を取り入れると心が安定するので、セクスタイルよりもさらに大きな冥王星の力を引き出せます。
深い探究心と、自分の内面としっかり向き合う力を与えてくれます。ポジティブな変化が促され、より高いレベルの自己理解と成長につながるでしょう。
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