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【月と海王星】月のアスペクトを読む⑧【月の欠損対応】
もくじ
月のアスペクトのうち、今回は「月と海王星」について見ていきます。
多くの占星術家の方の本やブログをもとに一般的な解釈をまとめたうえで、「月の欠損」をふまえて新しい解釈を考えてみました。
月と海王星のアスペクト
海王星は霊性・想像力・共感性・芸術性などを担います。
月と海王星のアスペクトは一般的に、感情(月)と霊性(海王星)が結びつき、感受性が豊かで想像力が強まる一方で、現実と幻想の境界がより曖昧になりやすいとされています。
しかし、月の欠損をふまえると、月は海王星からエネルギーを奪うはたらきをします。
理想に偏りすぎた思考や行動を起こし、ただの狂人のように見られるかもしれません。そうなると、日常生活や対人関係で混乱やトラブルを起こしかねません。
一方で、月光反転法を使うと、海王星にポジティブなエネルギーを与えることができます。
月の反転星座を意識することで心が安定するため、海王星の霊的なインスピレーションが開花して、より健全に自己表現できるようになるでしょう。
POINTここからは、当サイトが提案している「月光反転ホロスコープ」を使って説明します。初めてご覧いただく方はこちらをご覧ください🙏
月と海王星のコンジャンクション/合(0度)
一般的な解釈
月と海王星の合(コンジャンクション)は、感情(月)と霊性(海王星)が互いに強めあうアスペクトです。
このアスペクトを持つ人は、詩的な感性や芸術的な才能があり、想像力がとても高いです。そのため芸術活動や精神的な追求に適性があります。
一方で、現実の厳しさから逃れ、夢や空想の世界に浸ることで心を安定させようとします。現実世界で適応できなくなるかもしれません。
また、共感力が高すぎるがゆえに自分と他人との境界線が曖昧になり、疲れやストレスに押しつぶされてしまう可能性があります。無意識に他人の感情を自分のことのように感じてしまいがちなので、他者との距離の取り方が課題です。
月の欠損をふまえた解釈
月と海王星のコンジャンクションは、月が海王星からエネルギーを奪い、悪い面ばかりが目立つアスペクトです。
現実感覚がなくなり、混乱や誤解が生じやすくなります。感情が不安定になり、現実逃避や常軌を逸した行動をとり狂人のようになってしまうことも。そこに真の芸術性や霊性はありません。
また、他者との境界が曖昧になりやすく、他人の感情やエネルギーに巻き込まれやすいでしょう。
ここで月光反転法を使い、月の反対星座を意識してみます。海王星は反転月とオポジションの関係になります。
この対立関係は厳しいですが、冷静に2つの価値観のバランスを取ろうとすることで、本当の海王星の能力を発揮できるようになります。
幻想や混乱に巻き込まれることなく、芸術性や共感力を現実に活かせるようになるでしょう。
月と海王星のオポジション(180度)
一般的な解釈
月と海王星のオポジションは、感情(月)と霊性(海王星)が対立し葛藤しやすい配置です。
このアスペクトを持つ人は、スピリチュアルやオカルトの世界にのめりこみやすく、現実感覚を失いがちです。
他者の感情や思考に同調しすぎてしまい、依存しやすいところもあります。
自分の理想に執着する一方で、現実とのギャップに苦しむことが多く、現実逃避に走ることもしばしば。
月の欠損をふまえた解釈
月と海王星のオポジションは、海王星が月から最も遠くにあるため、芸術性や霊性が損なわれにくいアスペクトです。
このアスペクトでは、不安な感情に邪魔されることなく、幻想的なインスピレーションがより純粋に発揮しやすいです。
これは、月光反転法によって月の反対星座を意識すれば、海王星と反転月はコンジャンクションになるからです。
反転月が海王星のエネルギーをポジティブな形で引き出し、芸術的な分野や癒しの場面で力を発揮するでしょう。
月と海王星のスクエア(90度)
一般的な解釈
月と海王星のスクエアは、感情(月)と霊性(海王星)が葛藤しやすいアスペクトです。
このアスペクトを持つ人は、自分の感情をはっきりと表現することができず、周囲に「何を考えているのかわからない」と思われることが多いです。
自分の感情に対する恐れや恥ずかしさがあり、夢や空想の世界に逃避しがちです。現実の厳しさを避けるために、映画や小説などのフィクションの世界に浸ることがあります。
しかし、この逃避行動によって感情の不安定さは解決せず、自己欺瞞に陥ってしまうことが多いでしょう。
月の欠損をふまえた解釈
月と海王星のスクエアは、欠損と霊性がぶつかり合うアスペクトです。
月が海王星の能力を邪魔するので、感情が不安定になり、現実逃避や混乱につながりやすいです。
自分の感情がわからなくなったり、他者の意図を誤解してしまったりして、精神的に苦労しがち。
しかし、そのぶん月の欠損に気がつきやすく、混乱や苦しみと向き合うことで、真の霊性にアクセスできる可能性があります。
月光反転法で月の反転星座を意識しても、スクエアの関係はそのまま変わらず、葛藤は消えません。
しかし、反転星座の視点からアプローチすることで、自分の感情と幻想を区別してバランスよく扱えるようになります。より内面的な深みが増して真の霊性・芸術性が獲得できるでしょう。
月と海王星のトライン(120度)
一般的な解釈
月と海王星のトラインは、感情(月)と霊性(海王星)が無理なく連携しあう配置です。
このアスペクトを持つ人は、他人の感情や繊細な感覚が直感的に分かるので、癒しの力があります。
カウンセラーやヒーラー、セラピストなど、人をサポートする職業に向いていることが多いです。
芸術的な才能にも恵まれ、音楽や絵画、詩などで自分の感情を表現することが得意です。
理想的な家庭を築きたいという願望が強く、美しく快適な環境を求める傾向にあります。
月の欠損をふまえた解釈
月と海王星のトラインは、欠損と霊性がスムーズに調和するアスペクトです。
感情と幻想がスムーズに連携し、想像力や直感力が発揮されやすいです。感受性が高く、他者に共感しやすい傾向もあります。
しかしスムーズな分、月の欠損に気づかないまま進んでしまうことがあり、知らないうちに間違った海王星の使い方し続けてしまうかもしれません。
月光反転法で月の反転星座を意識すると、反転月と海王星がセクスタイルの関係になります。
反転月の視点を入れることで、少し努力をすれば直感力や想像力が高まります。意識的に自分の感情と海王星の幻想を区別することで、新しい可能性が生まれるでしょう。
月と海王星のセクスタイル(60度)
一般的な解釈
月と海王星のセクスタイルは、感情(月)と霊性(海王星)が補完的にはたらき、お互いのエネルギーを引き立てあう関係です。
このアスペクトを持つ人は、穏やかで柔軟な性格をもち、芸術的な才能や直感力が自然に表現できます。
特に音楽や美術など、感覚的な表現においてその才能が発揮されやすいです。
共感力が強く、他人の感情に自然と寄り添うことができるため、好かれる人になるでしょう。理想的な家庭や環境を求め、安らぎのある空間を築こうとする傾向があります。
月の欠損をふまえた解釈
月と海王星のセクスタイルは、欠損と霊性が調和しやすいアスペクトです。
感受性が穏やかで、ほどよく他者の気持ちに共感しやすいです。セクスタイルの場合も、スムーズなので月の欠損に気がつきにくいです。
特に意識しない場合は、真の霊性や芸術性がそれほど伸びずに中途半端になってしまうかもしれません。
月光反転法を使うと、反転月と海王星はトラインの関係になります。
心が安定すれば、海王星のポジティブな面がより強調されます。幻想的な力や想像力が深まって、創造的な活動に役立つでしょう。
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