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【月と火星】月のアスペクトを読む④【月の欠損対応】
もくじ
月のアスペクトのうち、今回は「月と火星」について見ていきます。
多くの占星術家の方の本やブログをもとに一般的な解釈をまとめたうえで、「月の欠損」をふまえて新しい解釈を考えてみました。
月と火星のアスペクト
火星は行動力・情熱・攻撃性・エネルギーなどを担います。
月と火星のアスペクトは一般的に、感情(月)と行動(火星)が結びつき、行動力が増してエネルギッシュになるとされています。
しかし、月の欠損をふまえると、月は火星からエネルギーを奪うはたらきをします。
不安や焦りなどのマイナス感情にとらわれると、火星の力は攻撃や衝突、怒りとしてあらわれます。
一方で、月光反転法を使うと、火星にポジティブなエネルギーを与えることができます。
月の反転星座を意識することで心が安定するため、新しいことにも果敢に挑戦にでき、周囲を鼓舞する力がアップします。
POINTここからは、当サイトが提案している「月光反転ホロスコープ」を使って説明します。初めてご覧いただく方はこちらをご覧ください🙏
月と火星のコンジャンクション/合(0度)
一般的な解釈
月と火星の合(コンジャンクション)は、感情(月)と行動力(火星)が直結し、勇敢で大胆な印象を持たれます。
このアスペクトを持つ人は、積極的に自分の意見を述べることができ、エネルギッシュに行動することができます。
この情熱や行動力は、目標達成や困難な状況で有利に働きます。特に新しいプロジェクトや挑戦にも臆せず、積極的に取り組むことができ、リーダーシップを発揮することも少なくありません。
一方で、衝動的に反応しやすく、怒りや不満をすぐに行動に移してしまう面もあります。社交的なシーンでは、相手の感情を考えずに行動することで、トラブルが生じるかもしれません。
月の欠損をふまえた解釈
月と火星のコンジャンクションは、月が火星から行動力や情熱を奪いやすい配置です。
不安な感情がに引きずられて、衝動的に間違った行動をしたり、相手に攻撃的な態度をとってしまうかもしれません。
ここで月光反転法を使い、月の反対星座を意識してみます。火星は反転月とオポジションになります。
この相反する価値観で苦しむことが多いですが、これらを統合することで火星の行動力を最大限に活かせます。
心が安定して落ち着きと自信が生まれ、安定して行動力や決断力を発揮できます。衝突を恐れずに困難を乗り越えることで、大きな成果を得られるでしょう。
月と火星のオポジション(180度)
一般的な解釈
月と火星のオポジションは、感情(月)と行動力(火星)が対立し葛藤しやすい配置です。
このアスペクトを持つ人は、他者の怒りや不満を敏感に感じ取り、自分自身の感情として吸収してしまいがち。
自己防衛のために感情を抑えるか、逆に攻撃的に振る舞うこともあります。短気で忍耐力に乏しく、普段は大人しくとも急に怒り出すこともあります。
過度なストレスや怒りによって暴飲暴食などに走ってしまい、身体を壊してしまう可能性があります。冷静に自分を客観視し、感情をコントロールすることが重要です。
月の欠損をふまえた解釈
月と火星のオポジションは、火星が月から最も遠くにあるため、情熱や行動力が損なわれにくい配置です。
不安な感情によって行動できないということが起きにくく、新しい挑戦には有利でしょう。
これは、月光反転法によって月の反対星座を意識すれば、火星と反転月はコンジャンクションになるためです。
反転月が火星の行動力にスイッチを入れ、さらに自信に満ちた人になります。反転月は女性的なポジティブエネルギーなので、男性的な荒々しさが和らいでバランスのとれた行動ができるでしょう。
特に仕事や勝負事では、火星星座がその人の個性として一層強くあらわれる傾向があります。
月と火星のスクエア(90度)
一般的な解釈
月と火星のスクエアは、感情(月)と行動力(火星)が葛藤しやすいアスペクトです。
安心を求める気持ちと、刺激的な体験を求める気持ちとがせめぎ合います。日常生活では常に忙しく動き回る傾向があり、家でもリラックスすることが難しいでしょう。
怒りの感情を抑えることが難しく、ちょっとしたことで爆発してしまう場合もあります。抑え込んだ感情を突然ぶつけてしまい、周囲の人々が驚いてしまうことがあるかもしれません。
こういったことは家庭内や親しい人間関係で起きやすく、自分を客観視して感情をコントロールすることが大切です。
月の欠損をふまえた解釈
月と火星のスクエアは、欠損と行動力がぶつかり合うアスペクトです。
月による不安や焦りが火星の能力にストップをかけ、チャンスのときに行動できなかったり、逆に無謀な行動をとったりしてしまいます。
しかし、こうした失敗は月の欠損に気づくきっかけとなり、感情のコントロールのコツを学ぶチャンスになります。
月光反転法で月の反転星座を意識しても、スクエアのアスペクトは変わりませんが、反転星座の視点からアプローチすることで、火星の扱い方を正しく身につけることができます。
スクエアの葛藤に向き合うことで、火星のエネルギーが無駄に消費されることなく、より建設的に使えるようになり最終的には大きな成果につながるでしょう。
月と火星のトライン(120度)
一般的な解釈
月と火星のトラインは、感情(月)と行動力(火星)がスムーズに連携しあう配置です。
このアスペクトを持つ人は感情が穏やかで、行動もギクシャクせず自然に見えるでしょう。
他者に対して親切で、困ったときには積極的に助け舟を出すことが多いです。家庭内でもリーダーシップを発揮し、家族を守るために力を尽くします。
また、冒険心が強く、新しいことに挑戦することも好き。行動に迷いが少なく信頼もされやすいでしょう。
月の欠損をふまえた解釈
月と火星のトラインは、欠損と行動力がスムーズに調和するアスペクトです。
不安な感情や欠点が行動に表れてしまっても、トラブルに発展しにくいです。
それゆえ、欠損に気がつきにくいのが難点。火星の情熱に月のバイアスがかかり、知らないうちに間違った行動の癖が定着しがちです。いざというときに挑戦できないこともあります。
月光反転法で月の反転星座を意識すると、反転月と火星はセクスタイルになります。
反転月の意識を持つことで、火星のエネルギーを引き出し、新しい視点や成長の機会が得られます。
月と火星のセクスタイル(60度)
一般的な解釈
月と火星のセクスタイルは、感情(月)と行動力(火星)が補完的に作用し、お互いのエネルギーを引き立てあう関係です。
このアスペクトを持つ人は、優しさと勇敢さがバランスよく備わっており、人々に親しまれることが多いです。
クリエイティブな職業や、他者をサポートする職業、飲食業などに適性があり、独自の感性を発揮できるでしょう。
月の欠損をふまえた解釈
月と火星のセクスタイルは、欠損と行動力が調和しやすいアスペクトです。
このスムーズさゆえに月の欠損に気づかず、挑戦のない自己満足の世界で終わってしまうこともあります。
月光反転法を使うと、反転月と火星はトラインになります。火星とのエネルギーがさらに調和してどこまでも大きく成長できます。
ポジティブな感情が火星に加わって、リーダーシップや挑戦や創造活動に磨きがかかるでしょう。
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