- 月の欠損
- 月の欠損の応用
【ドラゴンヘッド&テイルの意味】月の欠損をふまえたホロスコープの解釈は?🐉
もくじ
月と太陽の軌道が交わるポイントであるドラゴンヘッド&テイル。
ホロスコープでは、前世との因縁やカルマなどにかかわると言われていますが、はっきりとした定説がありません。
また当サイトでは、おもにマドモアゼル愛先生の「月の欠損」を扱っています。
POINT「月の欠損」とは、月は幼い時の世界観をもとにした”嘘の自分像”であり、生まれた時の月星座は”欠損している能力”を表すという考え方。
この記事では、月に深いつながりのあるドラゴンヘッド&テイルについて、月の欠損をふまえて語っていきます。
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの意味
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、
「地球が太陽を周る軌道(黄道)」と「月が地球を周る軌道(白道)」が交わる2つのポイントです。
ドラゴンヘッド(竜の頭):月が黄道を横切って上昇するポイント。ノースノード。
ドラゴンテイル(竜の尾):月が黄道を横切って下降するポイント。サウスノード。
この2つは、必ず180度反対の位置にあります。
ドラゴンヘッド&テイルの公転周期はおよそ18.6年で、常に逆行しています。
牡羊座→牡牛座→双子座といった通常の順番ではなく、魚座→水瓶座→山羊座といった順に進みます。
ホロスコープにおけるドラゴンヘッド&テイルの解釈
西洋占星術では、ドラゴンヘッド&テイルは次のように解釈されています。
ドラゴンヘッド:成長や未来の方向性。人生での挑戦や新しい道を切り開くヒントをあらわす。(プラスの意味)
ドラゴンテイル:過去やカルマ。すでに学んできたことや手放すべき課題をあらわす。(マイナスの意味)
しかし、月の欠損を提唱したマドモアゼル愛先生はこの説には否定的です。
ドラゴンヘッド&テイルについて、西洋占星術とインド占星術とでは正反対の解釈をするのですが、
月の欠損を踏まえると、西洋占星術ではなくインド占星術の解釈の方が的を得ているとのこと。
インド占星術では、次のように解釈します。
ドラゴンヘッド:新たなカルマをつくる源泉。(マイナスの意味)
ドラゴンテイル:カルマから解脱する道。(プラスの意味)
このように、西洋占星術とインド占星術では、吉凶が正反対なのです。この記事では、後者のインド占星術の解釈にもとづいて説明します。
ドラゴンヘッド&テイルと月の関係
なぜインド占星術の説が正しいかというと、ドラゴンヘッド&テイルは月と太陽の関係から生まれるからです。
ドラゴンヘッド&テイルは、地球が太陽をまわる軌道と月が地球をまわる軌道との接点でした。
ですから、月と太陽との関係のもとで解釈されるはずです。ここに「月の欠損」を含めて考えてみます。
「月の欠損」では、月は太陽からエネルギーを奪うと考えられます。このエネルギーの出入り口が白道と黄道の交わる点なのです。
ドラゴンヘッド:月がエネルギーを奪うスタート地点
ドラゴンテイル:月による負のループから解放される地点
ドラゴンヘッドが月の目的を活性化することでカルマをつくる。対して、ドラゴンテイルは解脱への道。ドラゴンヘッドの正反対にある星座を意識することで、気づきを得てエネルギーが補給されます。
このように、ドラゴンヘッド&テイルは太陽と月の関係を無視しては語れません。
ドラゴンヘッド&テイルは「月の欠損と月光反転法」の関係に似ている
繰り返しにはなりますが、ドラゴンヘッド&テイルは次のように解釈できます。
ドラゴンヘッド:新たなカルマをつくる源泉。(マイナスの意味)
ドラゴンテイル:カルマから解脱する道。(プラスの意味)
ドラゴンヘッドの衝動を止めてドラゴンテイルへ向かうことで、解放感と気づきを得ることができます。
この関係は、当サイトでご紹介している「月の欠損と月光反転法」の関係に似ています。
私たちは光と影のような性質を生まれつき持っていて、私たちの意識次第でどちらも使うことができます。
月の欠損:嘘の自分。月星座は欠損している能力をあらわす。私たちからエネルギーを奪う性質。
月光反転法:本当の自分。月の正反対の星座はすでに持っている能力をあらわす。太陽のように私たちにエネルギーを与えてくれる性質。
月の欠損にこだわるのをやめ、月光反転法を使った本当の自分を生きることが開運のカギです。
太陽と月に深い関わりのあるドラゴンヘッド&テイルの構造は、月の欠損と月光反転法へのヒントだったのかもしれません。
ドラゴンヘッドリターンは無気力になりやすい時期
月と深く関わるドラゴンヘッドは、私たちの生命エネルギーや活力に関係します。
このエネルギーには波があり、ドラゴンヘッドの公転周期が影響します。ドラゴンヘッドは18.6年で1周しますが(ドラゴンヘッドリターン)、この時期にエネルギーが枯渇しやすくなっています。
ドラゴンヘッドリターンの時に、自分の人生への疑問・不安・燃え尽き感を抱きがち。生きることへの目的やエネルギーがなくなり、精神的に追い込まれてしまいます。
ドラゴンヘッドリターン(エネルギーの枯渇)
- 1回目: 18歳約7ヶ月
- 2回目: 37歳約2ヶ月
- 3回目: 55歳約10ヶ月
- 4回目: 74歳約5ヶ月
- 5回目: 93歳
【12星座別】ホロスコープのドラゴンヘッド&テイルの意味
では、12星座別にドラゴンヘッド&テイルの意味を紹介します。
基本的には次のような意味があります。
ドラゴンヘッドがある星座・ハウス:関心を抱いても、大した成果は得られない
ドラゴンテイルがある星座・ハウス:負のループを抜けるヒントがある
ドラゴンヘッド・牡羊座/ドラゴンテイル・天秤座
個性を発揮したい、情熱を持って取り組みたい、元気で強い人に見られたい、1人で何とかしたい、などの牡羊座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、自分1人の力では弱く、自分を出せないんだとあきらめることで楽になります。他者と協力し合うことで、自分のやりたいことを実現する道が拓けてくるはずです。
POINTドラゴンヘッド・1ハウス/ドラゴンテイル・7ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド・牡牛座/ドラゴンテイル・蠍座
お金持ちになりたい、物が欲しい、贅沢したいといった牡牛座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、自分は愛を満たしたいから欲しがるんだと認めることで楽になります。物質面ではなく精神面で他者と分かり合おうと努めたり、1つのことに深く没頭したりすることで満たされるはずです。
POINTドラゴンヘッド・2ハウス/ドラゴンテイル・8ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド・双子座/ドラゴンテイル・射手座
学びたい、旅行したい、兄弟姉妹と仲良くしたいといった双子座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、真面目すぎて面白みがないことを気にしているんだと気づくことで楽になります。よりマニアックなことや深い学びを追求することで不安から解放されるはずです。
POINTドラゴンヘッド・3ハウス/ドラゴンテイル・9ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド・蟹座/ドラゴンテイル・山羊座
家族を大切にしたい、職場の仲間と分かり合いたい、自分を守りたいといった蟹座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、無理に心を開いたり愛情を注ぐことがつらいんだと気づくことで楽になります。ビジネス・家庭において、条件付きの愛情でも良いと割り切ることで、誰かに安心して心を開ける時がくるはずです。
POINTドラゴンヘッド・4ハウス/ドラゴンテイル・10ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド・獅子座/ドラゴンテイル・水瓶座
輝きたい、才能ある魅力的な自分を褒めてほしい、世間に認められたいという獅子座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、自分が心から楽しめないから他人の評価に頼ってしまうのだと悟ることで楽になります。自分の才能は自分だけのために使ってもよく、他人とは関係なく自分だけの小さな楽しみを見つければ安心できます。
POINTドラゴンヘッド・5ハウス/ドラゴンテイル・11ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド・乙女座/ドラゴンテイル・魚座
仕事ができてきちんとした人に見られたい、細かいことが気になるという乙女座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、本当は細かいことが分からず、取り繕いも不得手なんだと諦めることで楽になります。損得勘定はほどほどに、最後は何かに委ねることで思わぬ幸運に巡り合えるかもしれません。
POINTドラゴンヘッド・6ハウス/ドラゴンテイル・12ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド・天秤座/ドラゴンテイル・牡羊座
人間関係を円滑に、結婚しなければ、夫/妻との関係を良くしたいといった天秤座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、自分は他人とWin-Winな関係を築くのが難しいんだと割り切ることで楽になります。まず先に自分の都合や立場をハッキリと相手に伝えてみると案外上手くいくはずです。
POINTドラゴンヘッド・7ハウス/ドラゴンテイル・1ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド・蠍座/ドラゴンテイル・牡牛座
何か1つのことを極めたい、嘘を暴きたい、ミステリアスに見られたいといった蠍座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、自分は大人の深い感情や裏の真理が分からないんだと諦めることで楽になります。お金を稼ぎ、贅沢を楽しむという物質的な手段のほうが大人の世界を味わえるはずです。
POINTドラゴンヘッド・8ハウス/ドラゴンテイル・2ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド・射手座/ドラゴンテイル・双子座
専門的に学びたい、留学したい、スポーツをしたい、いい人に見られたいといった射手座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、自分は理解が浅く飽きっぽいから、学びが続かないし人格が保てないんだと気づくことで楽になります。なんでも気楽に遊ぶように取り組めば、自然と物知りになっていくはずです。
POINTドラゴンヘッド・9ハウス/ドラゴンテイル・3ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド・山羊座/ドラゴンテイル・蟹座
仕事で成果を出したい、倹約したい、舐められたくないといった山羊座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、自分は根が優しいから他人にも自分にも厳しくできないんだと悟ることで楽になります。仲間や家族を大切にすることで居場所ができて安心するはずです。
POINTドラゴンヘッド・10ハウス/ドラゴンテイル・4ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド・水瓶座/ドラゴンテイル・獅子座
天才だと思われたい、人と違った生き方がしたい、誰にでも平等に接したいといった水瓶座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、王道のやり方でしか楽しいと思えないから個性的になれないんだと悟ることで楽になります。どんなに才能がなくても楽しんで取り組み、うまくアピールをすれば周囲が認めてくれるはずです。
POINTドラゴンヘッド・11ハウス/ドラゴンテイル・5ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド・魚座/ドラゴンテイル・乙女座
優しい人に見られたい、芸術的に生きたい、現実逃避したいといった魚座的な衝動によってエネルギー不足になります。
そこで、現実的思考が強いから自分を捨てられないんだと気づくことで楽になります。現実的なアドバイスをすることで、信頼を得ることで安心できるはずです。
POINTドラゴンヘッド・12ハウス/ドラゴンテイル・6ハウスの場合も、似たような傾向があります。
ドラゴンヘッド&テイルと月の違いは「時代性」
12星座別にドラゴンヘッド&テイルの意味を見ていくと、月とドラゴンヘッドは同じなのか?という疑問が出てくるかもしれません。
確かに個人のホロスコープの解釈では似ているのですが、決定的に違うところがあります。
それは運行周期です。
月は27.3日で12星座を1周するのに対し、ドラゴンヘッド&テイルは18.6年で1周します。
つまり、ドラゴンヘッド&テイルには時代性があるということです。1星座に約1年半いるため、同学年の人はだいたい同じ星座です。(当然ながらハウスは異なりますが。)
ドラゴンヘッド&テイルは月とは異なり、その時代の傾向としてあらわれます。幼少期〜学生時代に一緒に過ごした仲間との関係で形成されていくのかもしれません。
また、いま運行しているドラゴンヘッド&テイルは、社会現象として働きます。社会全体に「これではいけない、こうしないといけない」というムードが流れます。
社会現象なので周囲もおかしいと思わず、止めてくれる人はあまりいないでしょう。周期が長い分、新しく生まれたカルマの物語は深くなりがちです。
例えば、牡羊座にドラゴンヘッドがある場合は、
- 新しいことを始めるべき
- 戦わないといけない
- 独立起業しなければならない
といったムードになるかもしれません。
新しいことも独立も良いことではありますが「しなければいけない」という強制感は月的なフェイクでしょう。
このように、ドラゴンヘッド&テイルは時代性を伴った月的なエネルギーであると考えられます。
ドラゴンヘッドの時代性に対処するために
ドラゴンヘッドの運行周期・18.6年で生きる気力を失いがち。そうならないためにはドラゴンテイルを活用すべきだとお伝えしました。
確かにそれだけでも十分効果がありますが、ドラゴンヘッドの時代性に対処するためには次のことも必要だと思います。
- 違う世代の人と交流する
- 無理してムーブメントに乗らない
- ハーフリターンを方向転換の年にする
違う世代の人と交流する
個人のホロスコープにあるドラゴンヘッドは同学年の人とは大体同じです。そのため、同学年の人といつも一緒にいるとみんなで間違った方向に舵を切ってしまうかもしれません。
そこで、2歳以上離れた人と会話したり一緒に行動したりすることで、違う視点が得られるかもしれません。
無理してムーブメントに乗らない
今運行しているドラゴンヘッドは、社会現象的な働きをします。このムーブメントは一時的なもので、集団的なカルマを作る場合があります。
しかしその影響をどのくらい受けるかは、一人ひとりにかかっています。「こうしなければならない」という周りの思いに乗らずに、自分の意思を大切にしましょう。
ハーフリターンを方向転換の年にする
ドラゴンヘッドが18.6年で12星座を1周するということは、9.3年で半周(ハーフリターン)することになります。
一般的に、惑星などが半周したときは方向転換を表し、ドラゴンヘッドも同じように考えることができます。
ドラゴンヘッドのハーフリターンでは、カルマに苦しんだ人が気を入れ替えて解脱へ向かえる年なのです。
その方向転換で、18.6年というカルマの物語を穏便に終わらせることができるかもしれません。
【まとめ】ドラゴンヘッドを諦めドラゴンテイルへ向かう
この記事では、月の欠損をふまえてドラゴンヘッド&テイルの意味を語ってきました。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、白道と黄道が交わる2つのポイントで、ホロスコープにおいては次のように解釈できます。
ドラゴンヘッド:新たなカルマをつくる源泉。
ドラゴンテイル:カルマから解脱する道。
ドラゴンヘッドを諦め、ドラゴンテイルの方を意識することで私たちは元気になります。
また、ドラゴンヘッド&テイルの関係は、月と月光反転法の関係に似ています。よろしければ次の記事でも理解を深めていただけると嬉しいです✨
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